会社員時代のことです。
稟議(りんぎ)書をつくって、
役員会に掛けるという
仕事をしたことがあります。
自分の上司の上司である役員以外にも
20人ぐらいの役員がいて、
書類に予めハンコをもらった後
役員会に掛けるという流れでした。
通常、書類は回覧され、
10日ぐらいで順番に判子が押されて
帰ってきます。
ただ、出張している役員がいたり、
じっくり読もうと3日もデスク上に
置いておく役員もいたりして、
2週間以上掛かることもありました。
ある時、役員会の日程から逆算して
間に合いそうもないので、
途中から手持ちで役員のところ
を持ち回ってハンコをもらったこと
があります。
説明を聞きたがる人もたまにいますが、
ほとんどの役員は担当外のことなので、
持っていくと「あ、ハンコいるの?」
みたいな感じでほとんど読まずに
押してくれます。
けっきょく残り10人ぐらいのハンコが
3時間でもらえてしまい、
拍子抜けしました。
工場で製品を生産する場合もそうですが、
生産にかかる時間の9割は
1工程終わって次の工程を待つ間の
「待ち時間」だといわれています。
稟議書のハンコも、2週間のほとんどが
デスクの上でハンコを待っているのに
時間がかかっているわけです。
時短のコツは「待ち時間」の削減です。
待ち時間をなくすと、
大幅な時短になります。
上司に指示されて
「この書類を作るのに2日掛かります」
といっても、
48時間作業するということは
ないですよね?
作業のための1時間を取るのに
2日ぐらいバッファが欲しいと
いうことでしかありません。
緊急であれば今すぐ着手して
1時間後に終わります。
いや、作業が1時間掛かると
見積もっても、
たっぷり1時間掛かることも
実は稀です。
ほんとに必要な部分は
せいぜい15分、準備時間とか、
仕上げの時間で水増しされています。
そうすると、待ち時間を排除し、
過剰品質をやめれば、
ミニマムな時間だけを見積もれば
今から15分で終わるわけです。
もちろん「早く終わらそう」と
思ってるだけでは時短はできません。
15分後を締め切りに設定し、
タイマーを掛けてやるぐらい
やらないと達成できません。
こうやって待ち時間を見直して
時短していくと、
どんどん早いタイミングで
新しい仕事に前倒しで着手する
ことができ、
不思議なことに
トータルだと
今までの時間の半分ぐらいで
仕事が終わったりします。
それぐらい人の時間の見積もりと
いうのはいい加減で、
集中しているようで
非生産的な自己流の時間の
使い方に慣れてしまっています。
<今日の公式>
待ち時間を減らして仕事時間を
時短しよう。
タイマーで締め切りを設定して
集中したらどれだけ時間が節約
できるか測ってみよう。