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得意技=才能

「いい目標を探そう」とする間違い

数年前の話ですが、ビジネスコンサルタントとしてですが、「起業して2年後には会社を辞めたい」という会社員の方のお手伝いをしたことがあります。

彼曰く、起業したいがいいアイデアが見つからないというということで、起業できそうなアイデアを一緒に探しました。

結論からいうと、コンサルティングはうまく行きませんでした。

数年後に向けて右肩上がりで売れてきそうな商品がみつかり、それを仕入れて売りつつも発信し、数年で専門家的なポジションになれるのではというアイデアに、その方も私もテンションがかなり上がりました。しかし実際始めてみると、遅々として彼の方で思ったほど事が運ばず、数ヶ月でコンサルティングが終わりました。

アイデア自体はいいアイデアで、やっていれば今はちゃんとビジネスになっていた確信が今もあります。

今の私であればもっと違ったアプローチでコンサルティングをするでしょうが、一番問題だったのは、彼が心の底からその商品が好きになれなかったし、いわば彼の右脳はべつに起業したいわけではなかったことです。

彼の人格が悪いとか、二重人格だったとか言ってるわけではないですよ。

私が話したのは、主に彼の左脳(論理をつかさどる脳)です(当たり前です)。彼はプランを理解したし、これなら起業できそうかもと思ったでしょうが、彼の右脳を説得できたわけではありません(そもそも説得はできませんが)。彼の右脳にある感情とか本能とかエネルギーは、左脳とはまた別のところにあります。

思い返すと、彼は文章や話が上手いわけでもなく、行動力がすごくあるわけでもなく、ビジネスマインドも特に感じられませんでした。その商品は好きとのことでしたが、少しずつ試すことはするものの、マニア的にハマるというレベルまでは全然行きませんでした。

コンサルティングはしばらく続けていましたが、時折、彼は「ほんとにこれを続けたら、ビジネスとして立ち上がって確実に起業できるんでしょうか?」ということを言っていました。

私は正直に「人より詳しくなれば、これから流行ってくるので可能性は高いと思います。でも絶対じゃないですよ、ビジネスって就職じゃないのでこれだけやったら給料が出るように結果が出るとは言えないです」と答えていましたが、何ヶ月かこの状態が続き、コンサルティングを中断しました。

彼の左脳は「会社員をやめて独立起業したい」と強く思っていたと思いますが、不自由というよりは恵まれた暮らしをしており、右脳はそんな風には感じていなかったのでしょう。

右脳がやりたいことは、得意なことです。得意技で才能と呼ばれるものです。

ほんとのほんとに、右脳で本能的になにがしたいのかとは、じぶんでもなかなか分からないからです。

いいアイデアを探して、できないかと当てはめていくというアプローチはコンサルティングでは普通とるアプローチですが、必ずしもうまく行くとは限りません。最初は新しいアイデアに興奮しますが、1ヶ月〜数ヶ月すると、なんかやりたくなくなるという経験がある方も多いと思います、まさにあれです。

今なら、彼の右脳からのアプローチ、何が好きか、何が得意か、何なら時間を気にせず続けられるか、というところから話をし、右脳がやりたいことを探って、それを広げていって見えてくるものを一緒に見つけることをすると思います。