人はいろんな才能(=私は得意技と呼んでいます)を持って生まれてきています。才能が当たり前すぎて、周りは気づいていても自分で気づいていない人もたくさんいます。
親御さんが才能に気づき、幼い頃から芸術やスポーツの道を歩んだ方は別かもしれませんが、だいたいの人は、才能を活かしながら学校へ行き、卒業して、働き始めます。
幸い、得意を生かせる働き先を選べることもありますが、求人のある職に自分を合わせて得意があまり生かせないことも多いでしょう。得意に合った仕事についたつもりが、異動で得意でないことの担当になったり、得意は生かしつつも不得意なこともたくさんやらなきゃいけないケースもあるでしょう。
私も、20代の後半で、会社で不得意でかつ嫌いなことの担当になったことがあり、当時非常に悩みました。
得意はそもそも意識しにくものでありますし、不得意ばかりを意識して過ごしていると、じぶんの才能や得意技のことを忘れてしまうこともあります。
そう、ふつうに得意を生かして才能に逆らわずに生きる、何が得意技を活かす生き方や仕事なのか、判断してそれをみつけるということはけっこう難しかったりします。
得意を自覚していないと、自分の才能とは脈絡のないところに目立つゴールを見つけてきて、一足飛びに得意技を生かせるような生き方にドラスティックに変えたくなります。でもこれ、自分の不得意を努力や苦闘で乗り越えて、それでなんとかそのゴールに到達しようというサイクルに陥りがちです。
当然ですが、このサイクル、得意を生かせない、生かせないから大変になるという、悪いサイクルです。
こんな時、やれることは2つです。
①些細な得意でもいいので、じぶんでじぶんの得意技を知ること。
②その得意技を使うケースが少しでも増やせるようにしていく。
不得意なことを排除してゼロにするなんてことはできませんが、少しでも不得意を行う量を少なくして(できれば得意な他の誰かに任せて)、苦もなくできる得意なことに進んだ方が、不得意を楽です。
一足飛びに遠くを目指さず、今の場所で自覚した得意技を使うチャンスを少しでも多くしつつ、得意技をさらに伸ばしていくと、次に進むべき方向や身近な目標がみえてきます。